「よさこい祭り」の昔と今
「よさこい祭り」は、戦後不況の中の昭和29年に、高知県商工会議所を中心として、経済の復興や地域興しを願って誕生しました。
第1回目に参加したのは21チームで、参加した人々の数は750人でしたが、第30回目には1万人以上の踊り手が参加する大規模なお祭りに成長しました。
さらに、昭和45年には、大阪で開催された日本万国博では、「日本の祭り十選」の1つとして選ばれました。
約50年経った現在では、よさこい祭りの魅力が日本中に広まり、日本各地で個性あふれる独自のよさこい祭りが誕生し、全国に拡大しています。
特に、東京の原宿と表参道周辺で開催される「原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい」は、首都圏最大級のよさこい祭りです。
さらに、全国の学校でも体操として取り入られるほど普及しています。
よさこい祭りは、「鳴子」という楽器を振り鳴らしながら踊るのが特徴です。
伝統的な鳴子は、木製で朱色に塗られたしゃもじのようなボディに、バチの部分が黒と黄色に塗られたものですが。現在では、鳴子も衣装に合わせて、形や色、材質などを別々でアレンジしているチームがほとんどです。
衣装についても、ちょっと過去は、男女ともに浴衣姿で踊っていましたが、時代の流れで踊りが変化するとともに、法被姿が増えていきました。
そして、今では、色やデザインが自由になり、アジア調やエスニック調、ロック調、サンバ調など、バリエーションも豊富になっています。
さらに、毎年チームのテーマを決めて、それに合った衣装を新調するチームが多くなっています。
東京で開催される「原宿表参道元氣祭・スーパーよさこい」は、高知のよさこいチームも多く参加し、毎年100を超えるチームが全国から参加するので、華やかで躍動感のあるパフォーマンスで盛り上がります。