歴史を感じる会場で行われるよさこい祭り

歴史を感じる会場で行われるよさこい祭り

東京都府中市で8月に開催されている「よさこい in 府中 けやきフェスタ」は、東京で行われるよさこい祭りの中でも規模の大きいお祭りです。
府中駅周辺の商店会が協力してスタートした「府中夏祭り」に、よさこい祭りの要素を取り入れ、2006年から「よさこい in 府中 けやきフェスタ」として開催することになりました。

 

 

会場は、流し踊り会場として「けやき並木通り」と「旧甲州街道」、「大國魂神社」の境内には特設ステージが用意され、そのほかにも府中市内のそれぞれの商店会会場が設けられ、町全体でお祭りを盛り上げます。
そして、府中市内だけでなく近隣の県からも年齢問わず、さまざまな参加者が集まり、観客も見ているだけで楽しめる、訪れた人たち全てをあたたかく迎えてくれるお祭りです。

 

 

このよさこい祭りの会場の大國魂神社は、武蔵の国の守り神として「大國魂大神」(おおくにたまのおおかみ)が祀られた神社です。
この神様は、武蔵の国を開き、人々に衣食住、まじないの術、医療を授け、厄除けや厄払い、縁結びで有名です。

 

 

また、けやき並木は、源頼義と義家父子が1062年に「前九年の役」の戦勝祈願のお礼として、けやきの苗を千本寄進したことが始まりだと言われています。
その後も、徳川家康が「関ヶ原の戦い」と「大坂の役」で、勝利したことのお礼として馬場を寄進した時に、けやきの苗を補植したとも言われています。

 

 

そして、現在のけやき並木にも、その頃の並木がまだ数本残っており、後に植えられたものが152本、かえでなど他の老樹を含めて、全部で200本以上の木が立ち並ぶ並木になっています。
そんな歴史を感じる会場で煌びやかな衣装を身に着け、迫力のある演舞が披露される「よさこい in 府中 けやきフェスタ」は圧巻です。

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